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ぼくち(ほくち) [は行]

 山好きの方々は、オヤマボクチを「お山僕ん家」と呼ぶそうだが、もちろん「ぼくち」は「僕ん家」ではなく、火口(ほくち)の意である。火口は、火打石で火をおこすときに、火花を受けて最初の火種をつくる燃焼材である。火口には、引火性が高く、火もちがよい素材として、サルノコシカケ類のキノコの粉末や、麻などの繊維、ガマの穂など、地域や時代に応じて様々な素材が使用された。オヤマボクチの仲間の葉の裏には綿毛があり火口として使われたという。ホクチアザミも同様である。帰化植物にホクチガヤがあるが、これは別名をルビーガヤといい、赤い穗を付ける。火口として利用したのではなく、火種のように見えるから付いた名である。

<ぼくちを名に持つ植物>
キク科:ハバヤマボクチ、キクバヤマボクチ、ヤマボクチ、オヤマボクチ、オニヤマボクチ(以上ヤマボクチ属)、ホクチアザミ(トウヒレン属).イネ科:ホクチガヤ(帰化、別名ルビーガヤ)

ハバヤマボクチ20130914岩湧山.jpg
ハバヤマボクチ 2013.9.14 岩湧山


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