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じょうろう [さ行]

 上臈(じょうろう)の臈は、僧侶の出家後の年数のことであり、上臈となれば修行を重ねた偉いお坊様のことをさすが、転じて身分の高い人を意味するようになる。大奥では、一番高位の御台所(将軍正室)付き奥女中の役職名が上臈御年寄である。徳川将軍は、3代家光以降、公家より正室を迎えており、上臈御年寄となるのは京都より御台所に随行してきた公家の娘であった。上臈杜鵑(ジョウロウホトトギス)、上臈蘭(ジョウロウラン)、上臈菅(ジョウロウスゲ)は、身分が高い雅な女性のイメージと結びついたものであろうか。1000人を超える大奥の女性の中に臈御御年寄はたったの3人、植物の上臈も皆、絶滅に瀕する少数派である。ちなみに植物で一番位が高いものと言えばイチイ(一位)の樹である。正か従かは定かでないが、いずれにしても太政大臣クラスである。皇帝ダリアの方が偉い? 外国人なので・・・。

<身分の高い植物の環境省RDBカテゴリ>
ジョウロウホトトギス(トサジョウロウホトトギス):Ⅱ、キイジョウロウホトトギス:Ⅱ、サガミジョウロウホトトギス:ⅠB、スルガジョウロウホトトギス:ⅠB、ジョウロウスゲ:Ⅱ、ジョウロウラン:ⅠA

キイジョウロウホトトギス20211010古座川町2.jpg
キイジョウロウホトトギス 2021.10.10 和歌山県古座川町
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