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はまでら [は行]

 外国産の植物なのに日本の地名が付く植物がある。お察しのとおり、外来植物に発見地の名前が付く場合で、ナルトサワギクの「鳴門」、シナガワハギの「品川」、ハマデラソウの「浜寺」がある。アリタソウの「有田」は駆虫薬(虫下し)となるこの草を栽培していた場所だという。徳島県鳴門町、東京都品川区、佐賀県有田町は現存するが、浜寺町は堺市に編入され現在は堺市西区の町丁にその名が残る。ハマデラソウは浜寺の海岸において牧野富太郎によって発見され命名される。浜寺とその近辺の海岸に広く分布していたようであるが、沿岸の開発により堺市からは消滅した。堺に由来する植物の消滅を惜しむ市民団体が、泉大津市で発見し繁殖に成功する。現在では浜寺公園の他、浜寺の名が付く小学校などで保護されている。ハマデラソウは外来植物なのに大切にされている不思議な植物である。

ハマデラソウ20220703浜寺公園.jpg
ハマデラソウ 2022.7.3 堺市浜寺公園
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