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ぼろ [は行]

 帰化植物のノボロギク、ダンドボロギクの「ぼろ」は漢字で書くと「襤褸」。襤褸は、もともと着古して穴が開いて、ツギを当てているような着物のことであるが、使い古しの端切れは「ぼろきれ」、自動車なら「おんぼろ」、さらに「ぼろぼろ」となると使いようがない。帰化植物とはいえ何とも情けない名前をいただいたものだが、ボロギクはサワギクの別名で、花が終わって冠毛を着けた様子が、着古した綿入れの着物からとび出した綿のようだということらしい。イネ科のミノボロは蓑襤褸で花穂を破れた蓑に見立てたもので、カヤツリグサ科のミノボロスゲはミノボロに似ているからという。さらに九州に自生するボロボロノキ科のボロボロノキという落葉樹がある。枝がもろくてすぐに折れるので、どうにも使いようがない木である。

<ぼろい植物>
ボロギク(サワギクの別名)、ノボロギク(帰化)、ダンドボロギク(帰化)、ミノボロ、ミノボロスゲ、ツクシミノボロスゲ、キビノミノボロスゲ、ボロボロノキ

ノボロギク20120328堺市.JPG
ノボロギク 2012.3.28 堺市

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