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おがたま [あ行]

 オガタマノキの「オガタマ」は、神道の「招霊」(おぎたま)が転化したものだという。神社に神様が常駐しているわけではないので、お祓いや祈祷は神霊を招き降ろす招霊(おぎたま)の儀が必要となる。そのために、神前に米や酒、玉串をお供えする。玉串にはサカキあるいはヒサカキの小枝を用いるのが一般的だがオガタマノキを用いるところもあるという。玉串は、天岩戸の神話で、岩戸に隠れた天照大神の気を引くため、木の枝に玉や鏡を飾り付けたのが由来と語られ、天鈿女命がこれを手にして岩戸の前で舞ったという。この木、古事記ではササとされているが、宮崎県高千穂町の天岩戸神社に伝わる神話では招霊の木となっている。神楽舞で手に持つ鈴はオガタマノキに実がなる様子を真似たものという。さらに、一円硬貨にデザインされた若木はオガタマノキだという説が巷に流れているが、これは都市伝説の類であろうか。

<オガタマを名前に含む植物>
オガタマノキ、ホソバオガタマノキ、ヒロハオガタマノキ、タイワンオガタマ、オオバナオガタマノキ、カラタネオガタマ(外来種)

オガタマノキ20120318堺市草部.jpg
オガタマノキ 2012. 3. 18 堺市草部

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