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ひいらぎ [は行]

 ずきずきと脈打つように痛むことを古語では「ひいらぐ(疼ぐ)」といった。現代の「うずく(疼く)」である。モクセイ科の常緑低木のヒイラギは「疼木」であり、なるほど、葉にある硬い棘を指に刺してしまったら、しばらくは疼くような痛みを感じることになりそうである。一文字の漢字「柊」は「疼木」を合わせ略したものとされる。
 「ひいらぎ」を名に持つ植物は、葉の形が本家ヒイラギに似ているか、鋸歯が鋭いものである。ヒイラギと近縁のものとしては、ヒイラギとギンモクセイの雑種とされるヒイラギモクセイがあるのみで、他は皆、科が異なる。クリスマスに飾られるセイヨウヒイラギはモチノキ科であり本家にはない赤い実をつける。

<ひいらぎを名に持つ植物>
ヒイラギデンダ(オシダ科)、ヒイラギソウ(シソ科)、ヒイラギ、ヒイラギモクセイ(モクセイ科)、ヒイラギヤブガラシ(ブドウ科)、ヒイラギズイナ(ユキノシタ科)、ヤマヒイラギツバキ(ツバキ科)、ヒイラギナンテン(メギ科)、セイヨウヒイラギ(モチノキ科)。

ヒイラギナンテン20161224大阪市長居公園.jpg
ヒイラギナンテン 2016.12.24 大阪市長居公園(植栽)

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