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いばら [あ行]

 「茨」、「棘」、あるいは「荊」の漢字をあて、トゲのある低木類・ツル性木本類の総称とされる。トゲが痛いので「いばらの道」といえば苦難に満ちた人生となる。
  代表的なものはバラ科バラ属のいわゆる薔薇の仲間で、ノイバラの他以下の15種類がある。オオタカネイバラ、カラフトイバラ、フジイバラ、モリイバラ、ナニワイバラ、アズマイバラ、ノイバラ、ツクシイバラ、タカネイバラ、ニオイイバラ、ミヤコイバラ、ヤマイバラ、テリハノイバラ、トゲナシテリハノイバラ、リュウキュウテリハノイバラ。
 薔薇以外には、マメ科のジャケツイバラ、ユリ科のサルトリイバラの仲間がある(他には、オオバサルトリイバラ、オキナワサルトリイバラ、トキワサルトリイバラ、ハマサルトリイバラ)。
  なお、イバラモ科のイバラモ、ヒメイバラモ、イトイバラモは、水草であり、葉の鋸歯がトゲ状であるために付けられたもので、痛くはない。
  イエスが受難の際に頭に被らされた「いばらの冠」には、さぞかし痛いものが使われたと思うが、その植物が何かについては諸説ある。有力なものに、クロウメモドキ科のトゲハマナツメ(キリストイバラ)Zizyphus spina-christi や同科のPaliurus spina-christi がある。
 ジャケツイバラ080515犬山.JPG
ジャケツイバラ 2008.5.15 愛知県犬山市

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