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だいこん [た行]

  アブラナ科の野菜、ダイコン(大根)は、とても古くからある野菜で、古事記や日本書紀に、既に「おほね」として登場している。記紀では、於朋泥、淤富泥、意富泥などと表記されているが、やがて大根(おおね)と表記されるようになり、ダイコンと呼ばれることになる。
  ダイコンの名が付く植物はアブラナ科、バラ科、キク科にあり、アブラナ科には、ハナダイコンとハマダイコンがある。ハナダイコンは、別名、オオアラセイトウ、ショカツサイとも呼ばれるもので、江戸時代に観賞用に導入されたものだが、現在では、帰化植物となって広く繁殖している。ハマダイコンは海岸の野生植物だが、野菜のダイコンが野生化したものと考えられている。
  バラ科には、ダイコンソウとその仲間があり、根生葉が野菜のダイコンの葉に似るからという。オオダイコンソウ(大大根草)というものがあり、さぞかし大きい大根が採れそうだが、そんなことはない。キク科にはヌマダイコン、オカダイコンがあり、やはりダイコンに葉が似ているからという。
  話しを戻して、古事記に登場する大根は、仁徳天皇の歌に現れ、白く美しい女性の腕の形容として用いられている。今では太い女性の足の形容となっている大根、昔は細かったのか、それとも女性の腕が太かったのか。

<だいこんの名を持つ植物>
アブラナ科:ハナダイコン(帰化)、ハマダイコン。バラ科:オオダイコンソウ、ミヤマダイコンソウ、ダイコンソウ、コダイコンソウ、カラフトダイコンソウ。キク科:ヌマダイコン、オカダイコン。

ハマダイコン110608大阪府阪南市.JPG
ハマダイコン2011.6.8 大阪府阪南市

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