がが [か行]
「がが」が付く植物は、ガガブタ、ガガイモとその品種のシロバナガガイモの3種である。
まずはガガイモだが、古名をカガミといい、その名を古事記にみることができる。その登場場面は、オオクニヌシ(大国主)といっしょに国づくりを行うスクナビコナ(少名毘古那)という小さな神様が、ガガイモの実の船に乗って現れるシーンで、口語訳古事記(三浦佑之、文芸春秋)から引用すると、“オオクニヌシが、出雲の美保の岬にいました時じゃが、波の穂の上を、アメノカガミ船に乗っての、ヒムシの皮をそっくり剝いで、その剝いだ皮を衣に着て依り来る神があったのじゃ。”とある。このアメノカガミ船が、ガガイモ(羅魔)の実を2つに割った「天之羅魔船」である。なお「ヒムシ」は蛾のこと。
カガミがカガミイモとなり、転じてガガイモになったとされており、「がが」は「かがみ」ということになる。「羅魔」はガガイモの漢名であって、読みとは関係がない。では「かがみ」はいったい何を意味しているのだろうか。「鏡」という説が多く、「野草の名前」の高橋氏は若い実の内側が銀白色であるからという。「植物名の由来」の中村氏は、冠毛を取り除いた種の形からゴマミ(胡麻実)転訛説を唱える。なぜ若い実なのか、なぜ冠毛を取り除いた種なのか疑問が残る。
次いでガガブタだが、丸い光沢のある葉を鏡とみたてる名前は、イワカガミやトチカガミにあるが、酒樽の蓋を鏡あるいは鏡蓋というので、ガガブタは酒樽の蓋から来ているのかもしれない。
ガガブタが鏡蓋なら、やはりガガイモは鏡芋であってほしい。
ガガイモ 2008.8.31 伊吹山
ガガブタ 2010.8.2 犬山市(栽培)
まずはガガイモだが、古名をカガミといい、その名を古事記にみることができる。その登場場面は、オオクニヌシ(大国主)といっしょに国づくりを行うスクナビコナ(少名毘古那)という小さな神様が、ガガイモの実の船に乗って現れるシーンで、口語訳古事記(三浦佑之、文芸春秋)から引用すると、“オオクニヌシが、出雲の美保の岬にいました時じゃが、波の穂の上を、アメノカガミ船に乗っての、ヒムシの皮をそっくり剝いで、その剝いだ皮を衣に着て依り来る神があったのじゃ。”とある。このアメノカガミ船が、ガガイモ(羅魔)の実を2つに割った「天之羅魔船」である。なお「ヒムシ」は蛾のこと。
カガミがカガミイモとなり、転じてガガイモになったとされており、「がが」は「かがみ」ということになる。「羅魔」はガガイモの漢名であって、読みとは関係がない。では「かがみ」はいったい何を意味しているのだろうか。「鏡」という説が多く、「野草の名前」の高橋氏は若い実の内側が銀白色であるからという。「植物名の由来」の中村氏は、冠毛を取り除いた種の形からゴマミ(胡麻実)転訛説を唱える。なぜ若い実なのか、なぜ冠毛を取り除いた種なのか疑問が残る。
次いでガガブタだが、丸い光沢のある葉を鏡とみたてる名前は、イワカガミやトチカガミにあるが、酒樽の蓋を鏡あるいは鏡蓋というので、ガガブタは酒樽の蓋から来ているのかもしれない。
ガガブタが鏡蓋なら、やはりガガイモは鏡芋であってほしい。
ガガイモ 2008.8.31 伊吹山
ガガブタ 2010.8.2 犬山市(栽培)
2011-10-11 17:26
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