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ほととぎす [は行]

  「ホトトギス」と聞いて思い浮かぶのが、花の人、鳥の人、はたまた正岡子規の文芸誌の人と、様々であろうが、大元は鳥のホトトギスである。漢字表記は、不如帰や杜鵑など多数あり、正岡子規の「子規」もホトトギスの漢名のひとつである。植物のホトトギスは花に斑点があり、鳥のホトトギスのお腹の斑点に見立てたものといわれる。
  鳥の名前ホトトギスの由来は、鳴き声から来たもので、「てっぺんかけたか」とか「特許許可局」という聞きなしがよく知られているが、その気になって聞けば、ちゃんとホトトギスと聞こえるから納得できる。ところが、花の斑点とお腹の斑点は似ていない。お腹の模様は、虎斑(とらふ)といわれる模様で、花の模様は強いて言えば水玉模様である。
  虎斑、鹿の子(かのこ)、水玉など、斑点模様にも色々あるが、斑点のある植物がどう呼ばれているかというと、「フイリ(斑入り)・・・」と呼ばれる例が多く、園芸植物を加えれば、その数は膨大である。・・・[フイリネコヤナギ、フイリイヌコリヤナギ、フイリイナモリソウ、フイリダンチク、フイリヒメフタバラン、フイリミヤマフタバラン] 。
  トラフ、マダラという植物はなく、カノコにはカノコユリがある。カノコソウ、ツルカノコソウもあるが、これらには斑点はなく、蕾の時期の花穂を鹿の子模様と見立てたものである。ミズタマにはミズタマソウ、ヒロハミズタマソウがあるが、斑点はなく実の形からきたものである。

[ホトトギス、シロホトトギス、ヤマホトトギス、サツマホトトギス、チャボホトトギス、ヤマジノホトトギス、シロバナホトトギス、キバナノホトトギス、タマガワホトトギス、ハゴロモホトトギス、タカクマホトトギス、セトウチホトトギス、ジョウロウホトトギス、チュウゴクホトトギス、キイジョウロウホトトギス、サガミジョウロウホトトギス、スルガジョウロウホトトギス、キバナノツキヌキホトトギス]

ヤマジノホトトギス090924坂折.jpg
ヤマジノホトトギス 2009.9.24 岐阜県恵那市

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