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ぼうふう [は行]

  防風(ぼうふう)は中国に自生するセリ科の多年草Saposhnikovia divaricata(和名:ボウフウ)の根を乾燥させた生薬である。発汗・解熱作用があり、漢字表記の「防風」は風邪薬として用いられたからという。日本には、○○ボウフウという植物はセリ科に12種あり、ボウフウに姿形がおおむね似ているが、ボウフウの代用にはならない。その中でハマボウフウは例外で、姿形は似ていなくて薬効がある。その薬用成分はボウフウとは異なるが、発汗・解熱作用があり、ボウフウの代用として用いられたようだ。現在では「ハマボウフウ」という名称で日本薬局方に記載されるれっきとした生薬である。
  ボウフウが茎を立てて花・葉を着けるのに対し、ハマボウフウは地面に這いつくばるように花・葉を着ける。ハマボウフウは砂浜の植物であり、波うち際に近い砂丘上に生育する姿は、まるで海風から砂浜を守っているようにも見える。言い得て妙である

<防風の名を持つ植物>
エゾボウフウ、イシヅチボウフウ、トサボウフウ、ハマボウフウ、ボタンボウフウ、ハクサンボウフウ、エゾノハクサンボウフウ、カワラボウフウ、ツクシボウフウ、イブキボウフウ、ハマノイブキボウフウ

ハマボウフウ20100606蒲池海.jpg
ハマボウフウ 2010.6.6 愛知県常滑市蒲池海岸
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