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ときわ [た行]

  常磐、常盤、あるいは常葉の漢字があてられ、常緑であることを表す。常葉(とこは)は字面の通りだが、常磐(とこいわ)は岩のように不変の意であり、転じて年中葉が碧い松や杉を常磐木(ときわぎ)と呼ぶ。常盤が使われるのは音が同じという意味以上のものがあるのかよくわからない。書き間違いなのかも知れない。
  同じく常緑という意味をもつ植物和名の用語としては「かん(寒)」があるが、寒の場合は、常緑という意味の他に、寒い時期に花や実があるという意味でも使われている。
  環境庁の植物リストには、トキワが付く植物が14種記載されている。また、ムベの別名をトキワアケビということはよく知られている。落葉のアケビに対して、常緑であるからトキワアケビというわけである。また、アケビは実が熟すと開くので「開け実」から、ムベは熟しても開かないので「開かん実」からという。しかし、冬に実がなるムベに対し、秋に実のなるアケビは「秋ムベ」から来たという説もあり、こうなるとアケビが先かムベが先かわからなくなってしまう。

<トキワを名に持つ植物>
トキワトラノオ、トキワシダ、トキワイヌビワ、トキワイカリソウ、トキワマンサク、トキワヤブハギ、トキワカワゴケソウ、トキワバイカツツジ、トキワガキ、トキワカモメヅル、トキワハゼ、シロバナトキワハゼ、トキワサルトリイバラ、トキワススキ

ムベ100510海上.JPG
ムベ(トキワアケビ) 2010.5.10 愛知県瀬戸市海上の森

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