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めりけん [ま行]

  「アメリカの」あるいは「アメリカ人の」という意味の形容詞Americanをカタカナで書くとき、今ではアメリカンとするが、戦前は耳に聞こえるとおりメリケンと書いた。今ではメリケン粉、メリケン波止場、メリケンサックなどに残るばかりだが、懐古的な響きがある。
アメリカからやってきた帰化植物の名前でアメリカとメリケンどちらが多いかといえば、圧倒的にアメリカで、日本帰化植物写真図鑑(清水矩宏・森田弘彦・廣田伸七、全国農村教育協会、2001)から拾い上げると、22種を数える。
  一方メリケンは、メリケンガヤツリ、メリケンカルカヤ、メリケンニクキビ、メリケンムグラの4種しかない。ならば、この4種が戦前派で、他は戦後派かと問えば、さにあらずメリケン4種は以下のようにいずれも戦後派である。
・メリケンガヤツリ 1950年代
・メリケンカルカヤ 第二次世界大戦後愛知県で発見
・メリケンニクキビ 第二次世界大戦後南西諸島に帰化
・メリケンムグラ 1969年岡山県で発見

メリケンムグラ080719各務原.jpg
メリケンムグラ 2008.7.19 岐阜県各務原市


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