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むしろ [ま行]

 1種類の草花がカーペット状に地を這い地面を覆う光景は、それぞれに素敵なものである。そんな場面をつくるために人が手入れをしているのが庭園やゴルフ場であるが、天然でもカーペットを作る植物は少なからずあり、中には敷物に因んだ名前を持つものがある。キキョウ科のミゾカクシ(溝隠し)は別名をアゼムシロ(畔筵)といい田んぼの畔を薄紫色の花の筵で覆う。バラ科のキジムシロ(雉筵)は草原の黄色い筵。それを使うのは言うまでもなく野鳥のキジ。水面に浮かぶ筵はヒルムシロ科ヒルムシロ(蛭筵)。それを使うのはなんと吸血動物のヒル。筵はワラを編んだ質素な敷物だが、高級な敷物といえばイグサを編んだ茣蓙(ござ)で、蛇の寝床となるメシダ科のヘビノネゴザ(蛇の寝茣蓙)があり、さらに豪華な敷物といえば毛氈(もうせん)で、食虫植物のモウセンゴケ科モウセンゴケの仲間は、赤く色着き緋毛氈となる。

<敷物になる植物>
筵:アゼムシロ、キジムシロ、ツルキジムシロ、ナガバツルキジムシロ、ヒメツルキジムシロ、エチゴキジムシロ、エチゴツルキジムシロ、マルバハタケムシロ、ホソバヒルムシロ、コバノヒルムシロ、ヒルムシロ、フトヒルムシロ、エゾノヒルムシロ、アイノコヒルムシロ、オヒルムシロ.茣蓙:ヘビノネゴザ、ミヤマヘビノネゴザ、ウスバヘビノネゴザ、ヒロハヘビノネゴザ、キリシマヘビノネゴザ.毛氈:モウセンゴケ、コモウセンゴケ、サジバモウセンゴケ、ナガバノモウセンゴケ.

アゼムシロ20150830富田林市.JPG
アゼムシロ 2015.8.30 富田林市

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