ちゃひき [た行]
チャヒキを名乗る植物を環境省のリストからピックアップすると16種類ある。しかし、その中には元祖チャヒキの姿が見当たらない。チャヒキ達の名の元になったのはチャヒキグサなのだが、今ではその標準和名はカラスムギとなっている。「ちゃひき」は、お茶の葉を茶臼で挽いて抹茶にする「茶挽」のことであり、客の付かなかった暇な遊女はこれをやらされたとか。チャヒキグサの名前の由来は、山渓の『野に咲く花』には、「小穂に油をつけ、ウリの上にのせて息を吹きかけると茶臼をひくように回ることから」とある。妙に詳しいがなぜ回す必要があるかわからない。出典があるに違いないと思い、牧野の新日本植物図鑑を見ると、「子供がその穂を採り、油をつけてうりの上にのせ、吹けば茶を挽くように廻るので」とある。なるほど子供の遊びかと納得。しかし、油もうりも用意するのは面倒だ。気になるので古い牧野の図鑑も見てみると、「小兒其穗ヲ棌リ唾ヲ付ケシ爪ノ上ニ載セ之レヲ口ニテ吹ケバ茶臼ヲ挽ク如ク囘旋スルヲ以テ斯ク云ウ」とある。もともと‘油’は‘唾’で、‘うり’は‘つめ’であったようだ。試してみる。何とか回った。
[チャヒキの付く植物]
チャヒキグサ(カラスムギ)、アレチチャヒキ、ムクゲチャヒキ、オニチャヒキ、コスズメノチャヒキ、スズメノチャヒキ、オオチャヒキ、ハトノチャヒキ、ハマチャヒキ、ヒバリノチャヒキ、ヒゲナガスズメノチャヒキ、チャボチャヒキ、カラスノチャヒキ、アレチノチャヒキ、ウマノチャヒキ、クシロチャヒキ、ミサヤマチャヒキ
チャヒキグサ(カラスムギ) 2014.4.23 堺市
[チャヒキの付く植物]
チャヒキグサ(カラスムギ)、アレチチャヒキ、ムクゲチャヒキ、オニチャヒキ、コスズメノチャヒキ、スズメノチャヒキ、オオチャヒキ、ハトノチャヒキ、ハマチャヒキ、ヒバリノチャヒキ、ヒゲナガスズメノチャヒキ、チャボチャヒキ、カラスノチャヒキ、アレチノチャヒキ、ウマノチャヒキ、クシロチャヒキ、ミサヤマチャヒキ
チャヒキグサ(カラスムギ) 2014.4.23 堺市
2014-05-04 09:42
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