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ぶし [は行]

 キンポウゲ科トリカブト属のサンヨウブシ、カワチブシ、ハクバブシ、カラフトブシなどの「ぶし」はトリカブト類の別名であり「附子」と書く。元々はトリカブト類の塊根のことで、茎の出ている母根を「烏頭(うず)」、母根についた新しい塊根を「附子」と書いて「ぶし」あるいは「ぶす」と読んだ。これらの塊根からは猛毒が得られ、毒自体も「附子」と呼ばれた。アイヌが矢毒として用いたことが知られている。「烏頭」もトリカブト類の別称なのだが、トリカブト類には標準和名にこの名を持つものはなく、なぜかヒメウズにその名が残っている。ヒメウズは無毒とは言い切れないが、少なくとも猛毒ではない。不細工な女性を指す蔑称に「ぶす」があるが、一説に、附子にやられると顔面神経が麻痺して無表情になるからという。あくまでも一説。

カワチブシ20130814大台ケ原.jpg
カワチブシ 2013.8.14 奈良県大台ケ原
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