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まきの [ま行]

  植物名となった実在の人物が20人ちょっといる。半分は歴史上の人物である。そして、残り半分は植物学の関係者であり、後の研究者が先達に敬意を表し献名したものである。その中で「まきの」といえば、牧野富太郎博士のことで、日本の植物学の父とも言われる牧野博士の名前は、マキノスミレとマキノシダに付いている。
  日本の植物を研究した外国人としてはシーボルトやマキシモヴィッチが知られる。シーボルトはシーボルトノキ(Rhamuns utilis)に名を残す。この木は中国原産だが、牧野博士が長崎出島のシーボルトの居宅で見付けて名付けたものである。マキシモヴィッチの名の付く植物はないが、助手として働いた須川長之介の名がチョウノスケソウにある。そして植物のみならず博物学の父と言われるリンネの名はリンネソウとしてある。またエキサイゼリとは、博物大名として知られる富山藩主前田利保の号「益斎」をとって牧野博士が命名したものである。
  牧野博士は多くの植物の名付け親となったが、スエコザサは牧野夫人である壽衛さんに捧げられたものである。

マキノスミレ070331鳩吹山.jpg
写真:マキノスミレ 2007.3.31 岐阜県可児市鳩吹山
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