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けしょう [か行]

 ファンデーションを塗り終わったら、アイラインを描いて、シャドウを入れて、チークを入れて、リップを塗って・・・と、最新のメークアップの複雑な工程は説明しきれないが、昔は化粧といえば、白粉(おしろい)をはたいて、紅(べに)をさすイメージ。植物で化粧といえばもっと単純で白粉つければ概ね完成だ。
 ケショウヨモギは葉の裏側が化粧を施したように白いことが、ケショウアザミは茎が白い毛で覆われていることが、ハンゲショウは葉の半分が白く色付くことが名前の由来である。ケショウヤナギは、幼木の枝や幹が白粉で覆われることに加え、小枝は繊細で紅色を帯びて美しい。アカバナ科のユウゲショウ(夕化粧、別名アカバナユウゲショウ)は、夕刻に花を開き艶っぽいということだろうが、実はこの花、日中に開いて夜にはしぼむ。命名者がたまたま夕方に見たのか、マツヨイグサの仲間なので夕方なのか、真意を問いただしたいところである。種の中の白い粉を白粉にして遊ぶというオシロイバナは別名をユウゲショウという。こちらは夕方から夜の花である。白粉からの連想で化粧の別名がついたとも考えられるが、赤い花と白い花が混じることが多いので、紅と白粉のセットでお化粧のような気がする、アカバナ科のユウゲショウも白い花が混じることがあり、そこから化粧の名がついたのではないだろうか。

<お化粧する植物>
ケショウヤナギ、ケショウヨモギ、ケショウアザミ、ハンゲショウ、ユウゲショウ(アカバナユウゲショウ)、オシロイバナ(別名ユウゲショウ)

ハンゲショウ090712坂折棚田.JPG
ハンゲショウ 2009.7.21 岐阜県恵那市坂折棚田
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